Complete text -- "IT時代はいい時代?"

25 May

IT時代はいい時代?


NHKハイビジョンで放送の[100年インタビュー]「世界的建築家/安藤忠雄ができるまで」を見て感動。

最近思うことがある。
ここのところのIT時代と言われるデジタル化された情報社会に、
人々のコミュニケーション不足がよく指摘されているよね。
たしかに携帯やパソコンの情報は多く、大抵の知りたい情報がすぐ手に取ることが出来る便利な世の中だ。
ところがあまりにも便利になりすぎ、本で調べたり人に聞くと言った行為が無くなり、
それがコミュニケーションの不足へと繋がっているのかもしれない。(安藤氏も同じ意見らしい)
だがオイラはデジタル化社会の良い面もあるのではと考える。
それは今日見た100年インタビューで感じたことなんだが、
つい昔は、著名人の話は本で読んだりして知ることが出来た。
それが今では、著名人その人が・その人の声で・その人の話を聞くことが出来るようになった。
まあTVで著名人が話をするのは過去にもあったが、
”ぼけぼけ”の映像で、なおかつ”もごもご”した声じゃ、全然こっちに伝わらない。
最近は、デジタルハイビジョンの毛穴まで見えそうな映像に、臨場感ある声で聞くことが出来るもんで、
ホントにそばで話を聞いているような感覚にさえなる。
これって昔から考えたらスゴイ事だよね。
家にいながら、講演会に行き、著名人その目の前で話を聞いてるって事だもんね。

100年インタビューに戻るが、安藤忠雄は話が上手く面白い。
自分は高卒であり、学歴社会に適合しない人間で、そもそも学歴社会は悪だと言い切る。
そんな安藤氏はパソコンは使わず、FAXも持たず、携帯もかかってくるだけのものだと言い切る。
あれほどの世界的建築家安藤氏が近代的便利品は使わず、
彼の頭と足だけで設計・デザインをこなしているとは驚きだ。
まあそもそも自然と調和した環境空間まで建築してしまう彼には、
便利なものほど設計の邪魔なのかもしれないが。

また彼は環境保全にも力をそそいでいる。
「環境を大事に」と普通の人が言うと何となく偽善っぽく聞こえるが、
安藤氏が言うと普通に聞こえるのは、自然と建築の両立という相反することを仕事にする、
安藤氏ならではの声だからなのだろう。

坪倉アナも言ってたが、彼みたいな人が総理大臣になったら確実に日本は変わるだろう。
少なくとも無駄な公共事業はなくなり日本、特に都心部の景観は確実に変わるはずだ。

02:18:00 | handclap | |
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