Complete text -- "整理術でいいデザイナー"

16 November

整理術でいいデザイナー


最近暇でなんか秋だし、読書でもと思い本屋へ。

店頭平積みで気になる本を発見。「佐藤可士和の超整理術」って本だが、可士和初の著書らしい。
なぜこの本が目に止まったのか?
同じアートディレクターとしての教本ではなく、「整理」って文字に反応したせいである。
オイラは常々、「グラフィックデザインを志す者として、当然必要な要素とは[整理]である」を持論にしてきた。
オイラが多摩美の専門で講師をしていた頃からの持論である。
というか、自分でも恐ろしいぐらいの潔癖症が原因してるのだが。

整理(ここで言う整理は整理整頓の意味)出来ない人間って、多分どんな仕事でも中途半端な人間が多いと思う。
特にデザインを職業とする人間には致命傷と言っても過言じゃない。

もちろん可士和の本にも同じことが書いてあるんだが、可士和論的に一歩進めて考えると、
整理できない人間は企業と社会とのコミュニケーションの取り方が下手で、
整理し無駄を省く作業(この場合企画立案等)に不慣れだと言うわけ。
オイラもまったく同意見だ。
またそんなデザイナーがやたら多いのも、そう思わなければならない要因の一つだ。
クライアントの事務所に打合せに行くと必ずといっていいほど目にする光景が、資料山積みの机と、
誰が使ってたのって聞きたくなるような、占領されたミーティングテーブル。
このゴミ(いくら資料だと言われてもオイラにはゴミにしか見えない)が周りにある限りは、
きっと、いいデザインやアイデアが頭の中に存在するはずがない。
だからオイラの会社は見事に整理されております。来客者は驚いて、オイラは満足。

パソコンのファインダの整理しかり、可士和と同意見だ。
彼の会社では毎月曜の午前中に、社員全員でパソコンのファインダ整理をするらしい。
もちろん綺麗に整理されるまで延々続けられるらしいが。
我社のパソコンも[サムライ]同様きっちり整理されてますよ。社長自ら整理してますから。

オイラの会社じゃ彼みたいなブランドイメージ訴求広告は作れてないが、小さい広告媒体だって考え方は同じ、
整理そのものが発想の手助けをしてくれるし、そしてクライアントの欲しいと思う欲求がおのずと見えてくる。

「アートな人間は乱雑なんだ!」なんて考えは20年遅れてますよ。
そんなデザイナーは一度、修行僧となり山寺にでもこもってみましょう。きっといいデザイナーになれるはずです。

04:26:30 | handclap | |
Comments

とし wrote:

潔癖症はじいちゃんに似たんだね。
ばあちゃんは潔癖症じゃないんだねw
11/16/07 19:07:08

koji wrote:

そんな事無いよ。ばあちゃんもああ見えて綺麗好きだよ。
あんまり、気がつかないけどね。
何言っても、アンタら兄弟は死んだお母さんと同じで、
片付けが出来ない兄弟だ!
血つながってるのに、オイラに似た子はいないもんかな?
11/16/07 23:21:12
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