Archive for April 2009

25 April

僕らのミライへ逆回転


かなり今お勧めな映画[僕らのミライへ逆回転]をご紹介。
コメディなんだけどしっかり泣かしてくれるハートフルムービーです。
さしずめニューシネマパラダイスのアメリカ版ってところかな。

再開発が迫る、古いレンタルビデオショップの店員マイク(モス・デフ)の幼なじみ、
トラブルメーカーなるジュリー(ジャック・ブラック)のせいで店中のビデオの映像が全て消えてしまう。
やむにやまれずマイクがジュリーと消えた映画を撮り直すことから、不幸物語は一変するのである。
そんなこんなで意外や意外に、このリメイクビデオが大ヒット。
これでビデオショップも再開発の波から逃れるか?っと思ったら著作権が…。
後はビデオショップにいって、リメイクじゃなく本物を借りて見てください。
パッケージの映画をランダムに撮り直し、リメイクするシーンが最高!映画好きならたまりませんよ。

この映画がお勧めな理由は前文の部分では無く、後半の部分。
ビデオショップ再建から始まったリメイクビデオ作りが、街全体の再建につながるのです。
そしてエンディングシーンはニューシネマパラダイス以上に泣かせます。
不況に喘ぎ、個人の事しか考えられなくなってしまった、結束力の無いこの日本にもいい教訓になる映画です。

会社も同じですね。
経営の建て直しをオイラ一人で背負おうと頑張っても、やっぱ無理な事だと気がつき、ましてムカつきます。
収入の危機感もなく、遊ぶ事しか考えの無い、人まかせな回りの人達にほのかな期待をするのは、間違いなのだと感じさせられます。
結局全員の気持ちが一致しないと、再建にはほど遠い事なのだとね。

何にしろ不況で下向きな考えしか出来ない最近のオイラに、前を向かせてもらえた映画です。


19:55:33 | handclap | No comments |

19 April

おくりびと


言わずと知れた、81回アカデミー賞外国語映画賞部門受賞作品[おくりびと]のお話です。
オイラの甥っ子も号泣、そしてオイラも号泣の映画です。
内容は皆さんも知ってるはずなので余計な話は無しにして、この映画の舞台である山形県庄内地方のお話でも…。
言わずと知れた、オイラの田舎です。

実は庄内地方の全ての地域に「納棺の儀」なるものがある訳ではなく、たいがいは葬儀屋さんが着替えと納棺を兼ねます。
オイラの町でも、死を迎えたら自宅に白装束で寝かせ通夜をし、なるべく早めに(2日〜3日で)火葬されます。
もちろん納棺は火葬の直前で、映画のような「納棺の儀」はありません。(オイラの記憶では)
そんなんで姉の葬式の時には、遠くの友人が火葬に間に合わず、顔も見ず葬式です。
4年前に死んだ親父もアメリカにいる弟に会えずの葬式でした。
どうやら死んだ顔を見せるのは未練が残り、死んだ本人も見られたくないのでは…との考えの風習があるようです。
なので、おくりびとのような納棺師の存在もエンバーミングもこの映画で知ったようなものです。
同じ地域の映画とは思えませんね。(言葉は完璧な庄内弁でしたが)

今じゃアメリカでも不況のせいで、エンバーミングをせず火葬に伏す人が増えてるそうだ。
納棺師の存在の有無はどちらでも構わないが、
遺族の希望に添って死体と向き合うその仕事に、尊厳を感じたのは皆さんも同じでしょう。
遺族には、決して出来ないことだから。


03:40:49 | handclap | 2 comments |