Archive for May 2008

19 May

sicko


今日のカウチな映画は[sicko]。ご存知マイケル・ムーアの最新作です。
02年の「ボーリング・フォー・コロンバイン」、04年の「華氏911」に続く、今回の突撃取材は医療問題。
まさに日本にも通じる(タイムリー?)現状の問題提起を、ドキュメント映画にしてる作品。

この映画、福田首相がムーアに頼んで作ったんじゃないのって言ってもいいほど、
アメリカが抱える医療の問題をこれでもかって提言している。
なぜならこの映画を見ると「日本ってまだまだいい国じゃねえか」って思ってしまうからです。
とは言え、医者不足や救急患者受入れ拒否。保険会社の未払い、また「後期高齢者医療制度」で政府の責任が問われている昨今、
日本もアメリカ化してるんじゃないのかって心配になる映画でした。

映画ではカナダや英国、フランスの保険制度を例に上げている。(これらの国は医療費がタダらしい。もちろん税金も高いはずだが。)
つい最近までは日本の医療保険制度が世界的に認められていたのに、これじゃ諸外国の方が先を行ってるんじゃないのか?

映画中で「[私]ではない、[私たち]を大切にする」とのコメントに同調する。
社会主義と言われてもいいから、皆で助け合う医療制度を構築し(たとえば医師の高給化や消費税のアップなど)、
今まで以上に世界に認められる医療制度を、国民みんなで目指そうじゃないか。

どおよ福田さん!シッコ見た!


03:04:48 | handclap | 2 comments |

04 May

キサラギ


どこへも出かけない連休に、4日間のカウチです。
ツタヤは4連休用の貸し方をとってないので、準新で1週間借りねばなりません。
というわけで1週間で4本借りた中から今日の紹介を。

洋画「十二人の怒れる男」を元に、日本にも陪審員制度があったら?という法廷劇を作った、
三谷幸喜作「12人の優しい日本人」に似た映画、それが[キサラギ]である。
舞台こそ法廷ではないが、犯人探しというストーリーや
登場人物が一人一人意味をもつ構成も「12人の〜」に似た要素の一つ。

とは言え「12人の〜」にはほど遠い内容、あまりに懲りすぎた感あり。
残念ながら面白さに欠ける。
まあ、虚空だからこそ映画なのだろうが、
あまりにも跳び過ぎたあり得ない展開が映画自体をダメにしている。
「12人の〜」は好きな映画だが、皆さんも「12人の〜」と比べながら見ていただくと面白いかもです。


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