Archive for August 2007

06 August

リトル・ミス・サンシャイン


今日のお題は「リトル・ミス・サンシャイン」。
一言で言えば、負け犬家族の映画です。
女房と別れ、老人ホームですら追い出されるじい様と、持論の研究が出版されない親父。
飛行士になるまでしゃべらないと決めた無気力の息子と、「ミスなんたら」に憧れてるおデブな娘。
そんな家族にウンザリながら僅かな幸せを演じるオカンと、自殺志願のホモ学者であるオカンの兄。
そんな一家が”リトル・ミス・サンシャイン”というミスコンに娘が出場するために、ロスまで旅をするロードムービーです。
この映画、一家中負け犬なのに旅を通じて立派に勝ち組へと変化していくのかと思ったら、最後の最後まで負け組っぱなし。
なんの教訓もない!
けど、そこに共感を感じたのはオイラだけでしょうか?
うそっぱちな映画ならハッピーエンドもありだろうが、実社会でそんなに劇的な勝ち組への変化なんてあるわけない。
この映画はそんなことを言いたいのだろう。

最近思うが、勝ち組って「イチロー」や「武豊」みたいに努力をし、結果を出した人間のことを言うのだろうと思う。
決して人を騙してのし上がった、人材派遣会社やIT関連のバカ社長どもじゃないはずだ。
日本の格差問題もそんな野郎どもとの格差なら、あってもいいやってさえ思う。
そんなに負け組って問題かな?フリーターやニートだって好きでやってんじゃないの?
そんな人らまで負け組呼ばわりされてもね。
格差問題の根本は「あんたはダメな人間じゃ」って社会に言われることに問題があって、
どんなに差があっても人として認めることが大事なんじゃないかな。
もちろんフリーターやニートも、努力し結果を出すべきなのは当然だがね。

仕事なんかでも、どんなに努力してもクライアントが倒産したら終わり。
国に何とかしてもらえるのは大企業と官僚、金融機関だけだしね。
どんなに頑張っても負け組と呼ばれるなら、それはそれでいいやって思う最近です。

見てろ!そんなこと言ってるオイラだって、最後には結果を出してやる!

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