Archive for June 2007

07 June

鯨の島の少女


オイラの田舎には伝統はあるが、格式はない。
そんな田舎をもつオイラに感動を与えてくれた映画が[鯨の島の少女]だ。
封建的な田舎に生まれ、そんな田舎がうっとうしくて東京に上京。
ところが45歳もなると、田舎がいい。田舎に帰ると生き返るようだ。

この映画は、ニュージーランドの孤島に住むマオリ族の一家族の物語。
島には遠い昔、鯨に乗ってやってきた祖先がいるという言い伝えがあり、
その直系として伝統を厳格に守り抜く祖父と、その孫娘の話である。

その一家の長男(息子)は島を離れ海外で出世するが、
島にいた時には長男の子、双子の男兄弟を同時に亡くし、
娘(孫娘)だけを島に残し、島を去ったのだ。
そのせいか孫娘は家系を絶やさないようにと、女の子ながら痛切に責任を感じる。
それは祖父の気持ちに応えようとしてなのかも知れないが、
祖父は孫娘を跡継ぎとして、いっこうに認めようとはしない。
そんなスローライフな島に、一頭の鯨が浜に打ち上げられる。
島民全員で鯨を助けようとするのだが、なかなか海に戻すことが出来ない。
その時、孫娘は鯨の背に乗り鯨を助ける。
孫娘は祖先の直系として、祖父に認めてもらうことが出来てハッピーエンド。

時代の流れとは、伝統とは、家族とは、といったことを考えさせられた映画です。
いつかはオイラも田舎に骨を埋めよう。孫娘に負けないように認めてもらうんだ!

00:49:22 | handclap | No comments |