Archive for January 2007

28 January

単騎、千里を走る


今日紹介するカウチな映画は[単騎、千里を走る]。
チャン・イーモウ監督作品、高倉健主演の中国映画だ。
この映画、仲たがいする親子の関係修復を題材にした映画なのだが、
日本(親は秋田男鹿の漁師、息子は都会のジャーナリスト)と中国という舞台設定に、
日本人の感覚だけじゃ理解できない親子の愛を、両国で撮影することでうまく表現出来てる映画です。
日本人が最近忘れかけてる親子との距離感や、それを取り巻く周りの人間、
無条件に人の気持ちを理解する心、そんなやさしい気持ち全部が中国人により演技されてる。
その中国人がすべて素人というからまた面白い。
チャン・イーモウ監督は素人を使うのが好きみたいだね。
たとえば「あの子をさがして」がそうだった。
「初恋が来た道」「至福のとき」もチャン・イーモウの作品だが、
これらの映画も日本人が忘れたやさしい気持ちが全面に出ている、オイラの好きな作品だ。
チャン・イーモウが言う、「いい映画とは、素朴な人情が感動を呼ぶ映画」に共感できるから、
オイラの好きな作品が多いんだと思う。

携帯に躍らされ、気薄で人の気持ちを文字でしか判断出来ぬ日本人には、
是非見て欲しい映画です。
健さんが言うように、人と会うことが楽しくなるはずです。

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